トルコの世界遺産は2023年時点で21件(文化遺産19件、自然との複合遺産2件)、2025年に「サルディスとビン・テペのリディア古墳群」が加わり22件となり、2026年の旅行で定番の7日間周遊なら3件(イスタンブール・カッパドキア・パムッカレ)、10日間なら5〜6件(+エフェソス・トロイまたはブルサ)が無理なく見られます。複合遺産のカッパドキアとパムッカレは「自然+文化」の両方で登録された世界でも39件しかない例で、トルコの旅の軸になります。
22件は西部(エーゲ・マルマラ)に9件、中部に5件、東部・南東部に7件、黒海側に1件と偏りがあり、東部の遺産(ネムルト山、アニ、ギョベクリ・テペ、ディヤルバクル)は個別に飛行機で向かう必要があります。
このページでは、全件の一覧表、地域別の回り方、日数別に見られる件数、入場料の目安、暫定リストの注目候補、無形文化遺産をまとめます。
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トルコ世界遺産22件の一覧表
| # | 名称 | 登録年 | 種別 | 場所 | 入場料(2026年目安) | 所要 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イスタンブール歴史地域 | 1985 | 文化 | イスタンブール | アヤソフィア€25、トプカプ€50前後など | 2〜3日 | ★★★★★ |
| 2 | ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 | 1985 | 複合 | ネヴシェヒル県 | 野外博物館€20前後 | 2〜3日 | ★★★★★ |
| 3 | ディヴリーイの大モスクと病院 | 1985 | 文化 | スィヴァス県 | 無料 | 半日+移動1日 | ★★★ |
| 4 | ハットゥシャ(ヒッタイトの首都) | 1986 | 文化 | チョルム県 | €10前後 | 1日(アンカラから) | ★★★★ |
| 5 | ネムルト山 | 1987 | 文化 | アドゥヤマン県 | €10前後 | 1日(日の出か日没) | ★★★★★ |
| 6 | クサントス・レトーン | 1988 | 文化 | アンタルヤ・ムーラ県境 | €5前後 | 半日(フェティエ・カシュから) | ★★★ |
| 7 | ヒエラポリス・パムッカレ | 1988 | 複合 | デニズリ県 | €30前後 | 半日〜1日 | ★★★★★ |
| 8 | サフランボル市街 | 1994 | 文化 | カラビュク県 | 無料(家屋博物館は数百円) | 1日 | ★★★★ |
| 9 | トロイの考古遺跡 | 1998 | 文化 | チャナッカレ県 | €15前後+博物館 | 半日 | ★★★★ |
| 10 | エディルネのセリミエ・モスク | 2011 | 文化 | エディルネ | 無料 | 半日(イスタンブールから日帰り) | ★★★★ |
| 11 | チャタルヒュユクの新石器時代遺跡 | 2012 | 文化 | コンヤ県 | €5前後 | 半日(コンヤから) | ★★★ |
| 12 | ブルサとジュマルクズック | 2014 | 文化 | ブルサ | 無料 | 1日(イスタンブールから日帰り) | ★★★★ |
| 13 | ペルガモン | 2014 | 文化 | イズミル県ベルガマ | €15前後 | 半日 | ★★★★ |
| 14 | ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園 | 2015 | 文化 | ディヤルバクル | 無料 | 半日 | ★★★ |
| 15 | エフェソス | 2015 | 文化 | イズミル県セルチュク | €40前後+テラスハウス | 半日 | ★★★★★ |
| 16 | アニの考古遺跡 | 2016 | 文化 | カルス県 | €5前後 | 半日(カルスから) | ★★★★ |
| 17 | アフロディシアス | 2017 | 文化 | アイドゥン県 | €10前後 | 半日(パムッカレから1.5時間) | ★★★★ |
| 18 | ギョベクリ・テペ | 2018 | 文化 | シャンルウルファ | €10前後 | 半日 | ★★★★★ |
| 19 | アルスランテペの墳丘 | 2021 | 文化 | マラティヤ | €3前後 | 2時間 | ★★ |
| 20 | ゴルディオン | 2023 | 文化 | アンカラ県 | €5前後 | 半日(アンカラから) | ★★★ |
| 21 | 中世アナトリアの木造多柱式モスク群 | 2023 | 文化 | アンカラ・エスキシェヒル・カスタモヌ・アフヨンなど5件 | 無料 | 各30分 | ★★★ |
| 22 | サルディスとビン・テペのリディア古墳群 | 2025 | 文化 | マニサ県 | €5前後 | 半日(イズミルから1時間半) | ★★★ |
太字は初めてのトルコで優先すべき12件。入場料はミュージアムパスの対象が多く、損益は イスタンブールの博物館ガイド を参照。
西部:エーゲ海・マルマラの9件の回り方
| 拠点 | 見られる遺産 | 所要 | 移動 |
|---|---|---|---|
| イスタンブール | ①歴史地域、⑫ブルサ(日帰り)、⑩エディルネ(日帰り) | 3〜4日 | ブルサはフェリー+バス2.5時間、エディルネはバス2.5時間 |
| チャナッカレ | ⑨トロイ | 1日 | イスタンブールから車4時間。→ トロイとガリポリガイド |
| イズミル・セルチュク | ⑮エフェソス、⑬ペルガモン、㉒サルディス | 2日 | エフェソスは車1時間、ペルガモン2時間、サルディス1.5時間。→ エフェソス完全ガイド |
| パムッカレ | ⑦ヒエラポリス・パムッカレ、⑰アフロディシアス | 1〜2日 | アフロディシアスは車1.5時間。→ パムッカレ完全ガイド |
| フェティエ・カシュ | ⑥クサントス・レトーン | 半日 | カシュから車1時間 |
- 陸路の黄金ルート:イスタンブール→(ブルサ)→トロイ→ペルガモン→エフェソス→パムッカレ→アンタルヤ。7〜8日で6〜7件。
- 時短:イスタンブール→イズミル(飛行機)→エフェソス→パムッカレ→デニズリから飛行機。4日で3件。
中部:カッパドキア・コンヤ・アンカラ周辺の6件
| 拠点 | 見られる遺産 | 所要 | 移動 |
|---|---|---|---|
| カッパドキア | ②ギョレメと岩窟群 | 2〜3日 | イスタンブールから飛行機1時間15分。→ カッパドキア完全ガイド |
| コンヤ | ⑪チャタルヒュユク | 半日 | カッパドキアから車3時間、遺跡は市内から1時間。→ コンヤ観光ガイド |
| アンカラ | ④ハットゥシャ、⑳ゴルディオン、㉑木造モスク(アンカラ市内のアスラーンハーネ・モスク) | 2日 | ハットゥシャは車2.5時間、ゴルディオン1.5時間。→ アンカラ観光ガイド |
| サフランボル | ⑧サフランボル市街、㉑木造モスク(カスタモヌ、車1.5時間) | 1〜2日 | イスタンブールからバス6時間、アンカラから3時間。→ サフランボル観光ガイド |
| スィヴァス | ③ディヴリーイ | 1日 | カッパドキアから車5時間、または飛行機でスィヴァス+車2.5時間 |
- 木造多柱式モスク群は5件の連続遺産(アンカラ、エスキシェヒル、カスタモヌ2件、アフヨン)。1件見れば「訪問」としては十分で、アンカラ市内のものが最も行きやすい。
東部・南東部・黒海の7件
| 遺産 | 最寄り空港 | 所要 | 組み合わせ | メモ |
|---|---|---|---|---|
| ⑱ギョベクリ・テペ | シャンルウルファ(IST→2時間) | 半日 | ガジアンテプ・マルディンと南東周遊5〜6日 | 紀元前9600年、世界最古の神殿。屋根付きで年中見学可。→ ガジアンテプ食の都ガイド |
| ⑤ネムルト山 | アドゥヤマン(IST→1時間50分) | 1日(日の出または日没) | ギョベクリ・テペと2日で | 標高2,150m。4〜10月のみ。巨大な神像の頭部 |
| ⑲アルスランテペ | マラティヤ | 2時間 | ネムルト山の帰路に | 紀元前4千年紀の宮殿跡 |
| ⑭ディヤルバクル城塞 | ディヤルバクル(IST→2時間) | 半日 | マルディン(車1.5時間)と | 玄武岩の城壁5.8km。→ マルディン観光ガイド |
| ⑯アニ | カルス(IST→2時間) | 半日 | 東部単独2泊3日 | アルメニア国境の中世都市跡。冬は雪に閉ざされる |
| ③ディヴリーイ | スィヴァス | 1日 | 中部から | 13世紀の石彫の門 |
| ⑧サフランボル | (黒海側)イスタンブールからバス | 1日 | 単独またはアンカラと | オスマン家屋の町。1泊が理想 |
- 結論:東部は「南東3件(ギョベクリ・テペ、ネムルト、ディヤルバクル)を5〜6日」と「アニを2泊3日」の2回に分けるのが現実的。出発前に外務省 海外安全情報で地域の最新情報を確認。
日数別に何件見られるか
| 日数 | ルート | 件数 | 費用目安(国際線別・2名1室1名) |
|---|---|---|---|
| 5日 | イスタンブール3日+カッパドキア2日 | 2件 | 15万〜25万円 |
| 7日 | イスタンブール3+カッパドキア2+パムッカレ1 | 3件 | 25万〜35万円 |
| 10日 | 上記+エフェソス+トロイまたはブルサ | 5〜6件 | 35万〜50万円 |
| 14日 | 10日+アンタルヤ(クサントス)+サフランボルまたはコンヤ・アンカラ | 7〜9件 | 50万〜70万円 |
| 南東周遊6日(2度目向け) | ガジアンテプ→ギョベクリ・テペ→ネムルト→マルディン・ディヤルバクル | 3件 | 20万〜30万円 |
- 7日の時間割は トルコ7日間モデルコース、10日は トルコ10日間周遊モデルコース。
- 全22件を回るには最低4回の渡航、またはレンタカーで1か月が必要です。
回り方のコツと注意点
- 入場料は年々上昇:主要遺跡は外国人向けユーロ建てで、2022年から2〜3倍になりました。上の表は2026年10月の目安で、現地の最新料金が優先。
- ミュージアムパス:トルコ全土版(15日間)と地域版(イスタンブール、カッパドキア、エーゲ、地中海)。主要遺跡を4か所以上回るなら元が取れることが多い。
- 休館日:遺跡は年中無休が多いが、博物館は月曜休館あり。トプカプ宮殿は火曜休館。
- 時間帯:エフェソス、パムッカレ、ギョレメは10〜15時がクルーズ客と団体で混む。開門直後か16時以降。
- 季節:ネムルト山は4〜10月のみ、アニは冬季に雪。エーゲの遺跡は7〜8月が40℃近い。→ トルコ月別気温・天気ガイド
- ガイドの価値:遺跡の多くに日本語の説明板はなく、ハットゥシャやギョベクリ・テペは説明なしでは「石の集まり」。日本語ガイドは1日3万〜5万円(貸切)。→ 日本語プライベートツアーの料金
- 歩く距離:エフェソス3km、ハットゥシャ7km(車で回れる)、ヒエラポリス4km。シニアは専用車で入口を使い分ける。→ シニアのトルコ旅行ガイド
無形文化遺産と暫定リスト
体験できる無形文化遺産(主なもの)
| 無形遺産 | 登録年 | どこで体験 |
|---|---|---|
| メヴレヴィーのセマー(旋舞) | 2008 | コンヤ(土曜無料)、イスタンブール(€20〜30)。→ スーフィー旋舞鑑賞ガイド |
| トルココーヒーの文化と伝統 | 2013 | 全国のカフェ。占いつきの店も |
| エブル(マーブリング) | 2014 | イスタンブールの工房体験1,500〜3,000円 |
| チャイ(紅茶)文化(アゼルバイジャンと共同) | 2022 | どこでも。→ トルコ紅茶文化 |
| ナザールボンジュウ(ガラスの魔除け)の伝統 | 2021(アゼルバイジャンと共同) | イズミル近郊の工房、全国の土産店 |
| イフタル(ラマダンの断食明けの食事)の伝統 | 2023 | ラマダン期間の各地 |
暫定リストの注目候補(今後登録の可能性):イズニック(タイルとニカイア公会議の町)、アスペンドス劇場、マルディン旧市街、ハラン、カラテペ・アスランタシュ、ヤズルカヤ周辺の拡張。登録前の方が静かに見られます。
歴史の流れの中で遺産を見る視点は トルコの歴史を簡単に、周遊のご相談は お問い合わせフォーム へ。
よくある質問
トルコの世界遺産は何件ありますか?+
2023年時点で21件(文化遺産19件、複合遺産2件)、2025年に「サルディスとビン・テペのリディア古墳群」が加わり22件です。複合遺産はカッパドキアとパムッカレの2件で、自然と文化の両方で登録された世界でも39件しかない例です。
7日間の旅行で世界遺産は何件見られますか?+
イスタンブール歴史地域、カッパドキア、パムッカレの3件が標準です。10日間ならエフェソスとトロイまたはブルサを加えて5〜6件、14日間なら7〜9件まで広がります。全22件は最低4回の渡航が必要です。
トルコの世界遺産で最初に見るべきはどれですか?+
イスタンブール歴史地域、カッパドキア、パムッカレ、エフェソスの4件です。アクセスが良く見応えも最大で、初めての7〜10日間の旅程に無理なく収まります。2度目はギョベクリ・テペとネムルト山の南東部、3度目にアニとサフランボルが定番の順序です。
世界遺産の入場料はいくらですか?+
2026年10月の目安で、アヤソフィア€25、トプカプ宮殿€50前後、エフェソス€40前後、パムッカレ€30前後、ギョレメ野外博物館€20前後です。2022年から2〜3倍に上がっており、4か所以上回るならミュージアムパス(全国版15日間)が得になることが多いです。
ギョベクリ・テペはイスタンブールから日帰りできますか?+
日帰りは往復の飛行機が各2時間で可能ですが、遺跡は市内から車30分で半日かかるため、シャンルウルファかガジアンテプに1泊する2日間が現実的です。ガジアンテプの食とマルディンを合わせた南東周遊5〜6日で3件を回るのが定番です。
世界遺産を見るのに日本語ガイドは必要ですか?+
イスタンブールとエフェソスは日本語音声ガイドやガイドブックで対応できますが、ハットゥシャ、ギョベクリ・テペ、アニは現地に日本語の説明がなく、ガイドなしでは価値が伝わりにくい遺跡です。日本語ガイド貸切は1日3万〜5万円が目安です。
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