イスタンブールのアジア側は、ヨーロッパ側からフェリーで20分、人口の1/3が住む「地元の生活」の側で、観光名所は少ない代わりに、カドゥキョイの市場、モダの海沿いのカフェ、ウスキュダルの乙女の塔とモスク、チャムルジャの丘の眺めがあります。3日目の半日〜1日に組み込むと、旅の満足度が大きく上がるエリアです。宿泊もヨーロッパ側より3〜4割安く、安全で、フェリー通勤が楽しい——費用重視や2回目の旅行者には拠点としてもおすすめです。
このページでは、3つのサブエリア(カドゥキョイ、モダ、ウスキュダル)の見どころと歩き方、食事、フェリーの乗り方、宿、ヨーロッパ側との違い、半日と1日のコースをまとめます。
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なぜアジア側に行くのか
| ヨーロッパ側(旧市街・新市街) | アジア側(カドゥキョイ・ウスキュダル) | |
|---|---|---|
| 観光名所 | 集中(アヤソフィア、トプカプ…) | 少ない(乙女の塔、モスク数か所) |
| 雰囲気 | 観光客、客引き、観光価格 | 地元の人、学生、若者。観光価格なし |
| 食事 | 観光レストラン中心 | 市場の魚、地方料理の名店、カフェ。安くて質が高い |
| 宿 | 4つ星1.5万〜3万円 | 4つ星1万〜2万円 |
| 治安 | 良い(スリ・客引きあり) | 良い(観光客を狙う犯罪が少ない) |
| 向く | 初日・2日目 | 3日目、2回目、長期、費用重視 |
- フェリー自体が観光:カバタシュ→カドゥキョイの20分で、旧市街のシルエット・ガラタ塔・乙女の塔を一度に見られる。100〜300円。
- → 全体像は イスタンブール完全ガイド
カドゥキョイ——市場とバーラリエ
- カドゥキョイ市場(チャルシュ):桟橋から徒歩5分。魚市場(活気、魚屋の呼び声)、チーズ・オリーブ・ナッツの店、スパイス、ピクルス、菓子。観光客向けのスパイスバザールより地元価格で質が高い。買い物と食事の両方に最適。
- 地方料理の名店:市場の中に、トルコ各地の郷土料理を日替わりで出すロカンタの名店がある(1人1,500〜3,000円、行列)。トルコ料理の幅を知るならここ。
- バーラリエ通り(Bahariye):歩行者天国。古着、本、レコード、カフェ。ノスタルジック・トラムがモダまで走る。
- ストリートアート:イェルデイルメニ地区の壁画。
- カドゥキョイ・ブル(雄牛像):待ち合わせの定番。
- ハイダルパシャ駅:1908年のドイツ製の壮麗な駅舎(アナトリア鉄道の起点)。桟橋から見える。修復中。
- 夜:カドゥキョイのバー街(カドゥフェ通り周辺)はイスタンブールで最も若者が集まる。メイハネも多い。
モダ——海沿いのカフェと夕日
- 場所:カドゥキョイの南、マルマラ海に突き出た岬。桟橋から徒歩20分かノスタルジック・トラム。
- 海沿いの遊歩道:芝生で寝転ぶ若者、釣り人、犬の散歩。夕日は旧市街のシルエットの向こうに沈む。
- モダ桟橋:1917年の小さな桟橋(カフェ)。
- カフェ:モダ通り周辺にカフェ・ブランチ・アイス店。週末は満席。
- アイス:モダの老舗アイス屋(1920年代〜)。
- 雰囲気:イスタンブールの「代官山」「吉祥寺」と形容される。観光客は少ない。
- 注意:夏の週末は地元の人で混む。平日の夕方が最良。
ウスキュダル——乙女の塔とモスク
- 場所:カドゥキョイの北、ボスポラス海峡の入口。エミノニュからフェリー15分。保守的で落ち着いた街。
- 乙女の塔(クズ・クレシ):海峡の小島の塔。伝説(父が娘を蛇から守るため塔に閉じ込めたが、果物籠の蛇に噛まれた)。2023年に修復され博物館として再公開。サラジャクの桟橋から渡船(往復+入場で€20前後)。対岸から見るだけでも十分——特にサラジャクの海岸の夕日。
- ミフリマー・スルタン・モスク:スィナン設計(1548年)。桟橋前。スレイマン1世の娘のためのモスク。
- シェムスィ・パシャ・モスク:海に面した小さなモスク(スィナン)。「鳥がとまらないモスク」の伝説。
- イェニ・ヴァリデ・モスク:18世紀。市場の中。
- クズグンジュク:ウスキュダルの北の村。木造の家、教会とシナゴーグとモスクが並ぶ通り。カフェ。静かな散歩に最良。
- 服装:ウスキュダルはカドゥキョイより保守的。モスクではスカーフ。
さらに先——チャムルジャ・バーダット通り・ベイレルベイ
- チャムルジャの丘:アジア側の最高地点。ボスポラス・両岸・橋の全景。巨大なチャムルジャ・モスク(2019年、トルコ最大)。ウスキュダルからバスかタクシー20分。夕方。
- バーダット通り:カドゥキョイの南東の高級商店街。ブランド店、カフェ。「アジア側のニシャンタシュ」。買い物目的なら。
- ベイレルベイ宮殿:19世紀の夏の離宮。ボスポラス大橋のたもと。ドルマバフチェの小型版。€15前後。クルーズで通る。
- カンルジャ:ヨーグルトで有名な海沿いの村。クルーズ長距離線で寄港。
- アナドル・カヴァウ:黒海の入口。ヨロス城跡と魚料理。長距離フェリーの終点。→ クルーズガイド
- プリンセス諸島:カドゥキョイ(ボスタンジュ)からフェリー。→ プリンセス諸島(ビュユックアダ)日帰りガイド
フェリーの乗り方
| 路線 | 所要 | 間隔 | 景色 |
|---|---|---|---|
| カバタシュ⇄カドゥキョイ | 20分 | 20〜30分 | ◎ 旧市街・ガラタ塔・乙女の塔 |
| エミノニュ⇄カドゥキョイ | 20分 | 20〜30分 | ○ 旧市街の岬を回る |
| カラキョイ⇄カドゥキョイ | 20分 | 20〜30分 | ○ |
| エミノニュ⇄ウスキュダル | 15分 | 15〜20分 | ○ 乙女の塔 |
| ベシクタシュ⇄カドゥキョイ/ウスキュダル | 20分 | 20〜30分 | ◎ ドルマバフチェを海から |
| マルマライ(海底鉄道) | スィルケジ⇄ウスキュダル 4分 | 5〜10分 | × 地下 |
- イスタンブールカードでタッチ。100〜300円。
- デッキ席に座る。チャイ売りが回ってくる(100円)。カモメにシミットを。
- 運行:6時台〜23時台。夜遅くはマルマライで。
- 荷物:スーツケースも乗せられる。
- → イスタンブールカード
アジア側に泊まる
半日・1日コース
半日(午後〜夕方)
- 14:00 カバタシュからフェリーでカドゥキョイ
- 14:30 市場を歩く(チーズ・オリーブ・ナッツを買う)
- 15:30 バーラリエ通り→ノスタルジック・トラムでモダ
- 16:30 モダの海沿いを散歩、カフェ、アイス
- 18:00 夕日
- 19:00 カドゥキョイに戻って魚市場周辺のメイハネで夕食
- 21:00 フェリーで戻る(夜景)
1日
- 9:00 エミノニュからフェリーでウスキュダル→ミフリマー・モスク→サラジャクの海岸から乙女の塔(渡るなら+1時間)
- 11:30 クズグンジュクまで海沿いを歩く(30分)か、バスでカドゥキョイへ
- 12:30 カドゥキョイ市場で地方料理の昼食
- 14:00 バーラリエ、ストリートアート(イェルデイルメニ)
- 16:00 モダで夕日まで
- 19:00 夕食→フェリーで戻る
日本語ガイドで回るなら 現地ツアー(アジア側ローカル)。時間割は 3日間モデル(3日目プランA)。
よくある質問
アジア側は行く価値がありますか?+
あります。観光名所は少ないですが、カドゥキョイの市場と地方料理、モダの海沿いの夕日、ウスキュダルの乙女の塔など「暮らすイスタンブール」が見られ、物価も安く客引きもいません。3日目の半日〜1日に組み込むと満足度が上がります。
どう行きますか?+
カバタシュ・エミノニュ・カラキョイからフェリーで20分(100〜300円、イスタンブールカード)。カバタシュ→カドゥキョイ線は旧市街・ガラタ塔・乙女の塔が一度に見える最も景色の良い路線です。海底鉄道マルマライならスィルケジ→ウスキュダル4分です。
アジア側に泊まるのはどうですか?+
ヨーロッパ側より3〜4割安く(4つ星1万〜2万円)、安全で食事が良く、3泊以上・2回目以降・費用重視・長期滞在に向きます。旧市街まで40分かかるので、1〜2泊で観光を詰め込みたい初めての方には向きません。
乙女の塔には渡れますか?+
ウスキュダルのサラジャク桟橋から渡船で渡れ、往復と入場で€20前後です。2023年に修復され博物館として再公開されました。対岸のサラジャクの海岸から夕日と一緒に見るだけでも十分です。
半日で回るなら?+
午後にフェリーでカドゥキョイへ渡り、市場→バーラリエ通り→トラムでモダ→海沿いの散歩とカフェ→夕日→カドゥキョイの魚市場周辺で夕食→夜景のフェリーで戻る、で4〜5時間です。
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