パシャバーの妖精の煙突は、キノコのような帽子をかぶった岩の柱が谷いっぱいに立つカッパドキアを代表する景観で、2026年の入場料は€5〜8前後、所要30〜45分です(2026年10月・編集部調べ)。別名「修道士の谷」と呼ばれ、岩の柱の中に5世紀の柱頭行者・聖シメオンにささげた庵が残ります。車で約10分南東のデヴレント(イマジネーション渓谷)は、ラクダやイルカに見える奇岩が並ぶ無料〜小額の展望地で、所要20分ほど。どちらもレッドツアーの定番です。
このページでは、2か所の見どころと入場料、デヴレントの「形」の一覧、ゼルヴェ野外博物館との位置関係、レッドツアーでの順番、写真がきれいな時間帯、よくある失敗をまとめます。地域全体の地図はカッパドキア完全ガイドで確認してください。
🎫 予約:カッパドキア1日貸切ツアー(パシャバー・デヴレントを含むレッド、1〜4名 42,800円)。空き確認・見積りは無料です。
- パシャバー入場料
- €5〜8前後(2026年目安)
- デヴレント
- 無料〜小額(路肩の展望地)
- 所要
- パシャバー30〜45分/デヴレント20分
- ギョレメから
- 車10〜20分
- 共通券
- ゼルヴェと共通の場合あり・ミュージアムパス対象
入場料・所要・行き方
| 項目 | パシャバー(修道士の谷) | デヴレント(イマジネーション渓谷) |
|---|---|---|
| 入場料(2026年目安) | €5〜8前後。ゼルヴェとの共通券の場合あり、ミュージアムパス対象 | 無料〜小額(駐車料・寄付程度) |
| 開場 | 夏 8:00〜19:00、冬 8:00〜17:00 前後 | 終日見学可(柵のない路肩) |
| 所要 | 30〜45分 | 20分 |
| 歩道 | 遊歩道・柵が整備、緩い起伏あり | 道路脇の砂地、段差少なめ |
| ギョレメから | 車10分(約7km、チャヴシン経由) | 車15〜20分(ゼルヴェからユルギュップ方面へ) |
| トイレ・売店 | 入口に土産店・軽食・トイレ | 屋台が数軒、トイレはほぼなし |
公共交通はギョレメ〜アヴァノス間のバスがパシャバーの入口近くを通りますが本数が少なく、デヴレントには路線がありません。2か所を回るならタクシー(ギョレメ発・半日貸切₺2,500〜3,500前後)かツアーが現実的です。料金全体はカッパドキアの入場料一覧とミュージアムパスにまとめています。
パシャバーの妖精の煙突と聖シメオンの庵
「パシャバー」はトルコ語で「パシャのブドウ畑」の意味で、谷にはいまもブドウとアンズの畑が残ります。火山灰が固まった柔らかい凝灰岩の上に硬い玄武岩がのり、帽子の部分だけ浸食から守られた結果、キノコ形の柱ができました。
- 三つ首の煙突:1本の柱から2〜3本のキノコが枝分かれした形で、パシャバーの象徴。入口から遊歩道を右回りに5分ほどの場所にあります。
- 聖シメオンの庵:5世紀に柱の上で修行した柱頭行者・聖シメオンを慕う修道士たちが、柱の中に住居と小礼拝堂を掘りました。下段が礼拝堂、上段が修行の小部屋で、外から窓の穴が確認できます。
- 修道士の谷:ビザンツ時代に隠遁修道士が柱に住んだことからこの名があり、柱の中腹の四角い窓はほとんどがその住居の跡です。
- 遊歩道の奥:入口から離れた北側は団体が少なく、煙突が重なって見える構図が撮れます。
柱の内部には崩落防止のため入れない箇所が多く、柵の内側から眺める形です。土産店の並ぶ入口付近だけで帰らず、遊歩道を一周(約1km)すると見え方が大きく変わります。
デヴレント(イマジネーション渓谷)の形の一覧
デヴレントは煙突の帽子が落ちた後のピンク色の岩が、動物や人の形に見える谷です。名前はガイドや看板によって異なり、見る角度で印象も変わります。
| 呼び名 | 場所の目安 | 見つけ方のコツ |
|---|---|---|
| ラクダ岩 | 駐車スペースのすぐ前 | 右向きに座ったラクダ。こぶ2つと首の曲線が分かりやすい、いちばん有名な岩 |
| 聖母マリア | ラクダ岩の奥の斜面 | ベールをかぶった女性の横顔。幼子を抱いているように見えるとも |
| イルカ | 道路沿いの低い岩 | 水面から顔を出したような丸い頭と口先 |
| アザラシ | 谷の中ほど | 寝そべって頭を上げた姿。夕方の影で立体的に |
| ナポレオンの帽子 | 谷の北側 | 横長の二角帽。正面より斜めからが似る |
| キスする鳥 | 谷の奥の稜線 | くちばしを寄せ合う2羽。望遠があると見やすい |
| ヘビ | 道路の反対側 | 地面をうねる長い岩。上から見下ろすと形が出る |
道路脇から谷の中へ踏み跡が延びていますが、柔らかい岩の斜面は崩れやすく、岩に登るのは禁止です。子どもと一緒なら「いくつ見つけられるか」のゲームにすると20分があっという間です。
デヴレントの岩には玄武岩の帽子がほとんど残っていません。帽子が落ちると浸食が一気に進み、数十〜数百年で形が変わるといわれます。パシャバーの「帽子のある煙突」と見比べると、奇岩が生まれて消えていく途中の姿が分かります。
ゼルヴェ野外博物館との位置関係
3か所は1本の道路沿いに並び、北から順にパシャバー → ゼルヴェ → デヴレントです。パシャバーからゼルヴェまで車3分(約1.5km)、ゼルヴェからデヴレントまで車5〜7分です。
- ゼルヴェ野外博物館:3つの谷に1950年代まで人が住んでいた洞窟住居と教会が残る場所で、所要60〜90分。歩く距離が長く、ギョレメ野外博物館よりフレスコは少ないものの、村の暮らしの跡がそのまま見られます。
- 共通券:時期によってパシャバーとゼルヴェが共通券になることがあり、パシャバーで買った券でゼルヴェにも入れるか窓口で確認を。
- アヴァノス:パシャバーから北へ車10分。陶器の町で、レッドツアーの昼食場所になることが多いです。
時間が限られるなら、パシャバー(30〜45分)とデヴレント(20分)で奇岩はほぼ網羅できます。洞窟住居まで見たい人だけゼルヴェを足すのがおすすめです。
自力で回る場合は、午前にギョレメ野外博物館、昼前にパシャバー、アヴァノスで昼食、午後にゼルヴェとデヴレントという順にすると、来た道を戻らずに一筆書きで回れます。デヴレントからギョレメへはユルギュップ経由かアクテペ経由で車15〜20分です。
レッドツアーでの順番
北部を回るレッドツアーでは、午前にギョレメ野外博物館、昼前後にパシャバー、午後にデヴレントという流れが標準です。
| 時刻 | 場所 | 滞在 |
|---|---|---|
| 9:30 | ギョレメ野外博物館 | 90分 |
| 11:30 | チャヴシン(岩の村と教会) | 20分 |
| 12:00 | パシャバー | 40分 |
| 13:00 | アヴァノスで昼食・陶器工房 | 90分 |
| 15:00 | デヴレント | 20分 |
| 16:00 | ウチヒサール城または展望台 | 30分 |
混載(€50〜70/人・昼食込み・入場料別)では、パシャバーの滞在が30分、デヴレントは写真ストップ10分になることがあります。貸切なら団体の昼の山を外して朝一番か夕方に回せます。各スポットの詳細はギョレメ野外博物館ガイド、アヴァノス陶器の町ガイド、ウチヒサール城ガイド、全体像はカッパドキア レッドツアー完全ガイドをご覧ください。
写真がきれいな時間帯
- パシャバー:開場直後の8:00〜9:30。団体バスが着く前で、斜めの朝日が煙突の帽子に影をつくります。気球が北へ流れる朝は、煙突越しに気球が入ることも。
- パシャバー:16:00以降。昼の団体が引き、西日で岩肌が黄金色に。閉場時刻に注意。
- デヴレント:夕方。西日でピンクの岩が赤く染まり、形の陰影がはっきりします。昼は光が真上からで平板に見えがちです。
- 避けたい時間:11:00〜14:00はツアーが集中し、入口付近は人が写り込みます。
夕日を本格的に狙うなら、デヴレントのあとローズバレー展望台へ車15分で移動できます。スポット比較はカッパドキアの夕日・朝日スポットにまとめています。
よくある失敗
- 入口の土産店だけ見て帰った:パシャバーの見どころは遊歩道の奥。一周1kmを歩く。
- デヴレントで岩に登った:禁止で、崩れやすく危険です。罰金の対象になることも。
- ゼルヴェとの共通券を知らずに二重払い:窓口で共通かどうか確認する。
- 夏の昼に帽子なし:日陰がほとんどありません。水と帽子は必須。
- デヴレントをタクシーで素通り:看板が小さく、運転手に名前(Devrent/Imagination Valley)を伝えないと停まらないことがあります。
- 雨上がりに白いスニーカー:凝灰岩の粉が泥になり、靴もズボンの裾もピンク色に染まります。
- 土産店で陶器を即決:入口の店は観光地価格。陶器はアヴァノスの工房で相場を見てからでも遅くありません。
デヴレント周辺の谷はATVや乗馬のコースにもなっていて、夕方は砂ぼこりが舞うことがあります。走りながら奇岩を巡る方法はカッパドキアのATV・乗馬・ジープサファリ比較を参考にしてください。
よくある質問
パシャバーの妖精の煙突の入場料と所要時間は?+
入場料は€5〜8前後(2026年目安)で、カッパドキア・ミュージアムパスの対象です。遊歩道を一周して30〜45分、時期によってはゼルヴェ野外博物館との共通券になります。
デヴレントは有料ですか?+
道路脇の展望地で、基本は無料〜小額(駐車料や寄付程度)です。柵や窓口はなく、所要は20分ほど。岩に登ることは禁止されています。
パシャバーとデヴレントはどちらか1つならどっち?+
キノコ形の妖精の煙突を見たいならパシャバー、動物の形を探して楽しみたいならデヴレントです。2か所は車10分ほどなので、レッドツアーでは両方回るのが一般的です。
聖シメオンの庵の中に入れますか?+
崩落防止のため、内部には入れない時期がほとんどです。柱の外から下段の礼拝堂と上段の修行部屋の窓を確認できます。
ギョレメから自力で行けますか?+
パシャバーはギョレメ〜アヴァノス間のバスが近くを通りますが本数が少なめです。デヴレントには路線がないため、タクシー半日貸切(₺2,500〜3,500前後)か、ATVツアーやツアーの立ち寄りで訪れるのが現実的です。
写真を撮るなら何時がいいですか?+
パシャバーは開場直後の8:00〜9:30か16時以降、デヴレントは西日が当たる夕方が最もきれいです。11:00〜14:00は団体が集中します。
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